今川家の菩提寺で東京都杉並区今川にある、宝珠山 観泉寺境内にて開催された紅葉の燈明。
華やかな装いで、あるがままの美しい世界を意とする「花紅柳緑」の世界観を「おむかえ」「今川の唐錦」と「降誕」「今川の息吹」二つの物語で表現をした紅葉の燈明と、境内に広がる琴の音色で演出。
山門を抜けると、静寂の闇に包まれた境内に一本ずつ幻想的に浮かび上がる紅葉が、ゆっくりと本堂まで誘う「おむかえ」
日本庭園の池と樹々を、今川家が使用した足利二つ引両紋に見立て、池に浮かぶ樹々が段々と色づき、深まる秋の様を表現した「今川の唐錦」
この地に誕生した観泉寺を意とする、闇に浮かび上がる本堂。そして境内に一本ずつ浮かび上がる紅葉は、それを祝う花々を表す「降誕 -こうたん-」
日本庭園の池と樹々を、今川家が使用した足利二つ引両紋に見立て、戦国時代から現代まで、今川の地に生きてきた人々を、呼吸する様で表現した「今川の息吹」
鐘楼
竹林を背景に照らされた鐘とその陰影。鐘から射す光が生け花を際立たせる。生け花、鐘楼、竹林が創り出す、幻想的な奥行きある空間
竹林
竹の真っ直ぐ伸びた姿と濃い緑色が、闇に浮かび上がる荘厳な竹林
境内に広がる燈明と琴の音色と生け花
全てが重なった先に生まれる幽玄な今川の紅